IFワールドキット・アメリカンパンターM28
 *『AFVモデラー』誌 (2018年8月号新製品紹介コーナーより実車解説部抜粋)

 “ミリタリーミニチュアシリーズの生誕50周年&No500記念”として9月発売が決
定した“アメリカンパンター”こと“M28・ジョンストン中戦車”は、第二次大戦後の米
軍がJS-3ショックから生じたソ連とのタンクギャップを埋めるために、ドイツのタイガー
やパンターの開発技術者を招へいするという苦肉の策からの完成させたドイツ戦車を父、
アメリカ戦車を母とするハーフ戦車である。
 
 そのため外観、特にボディ上部は第二次大戦最高の戦車と言われたパンターとうりふた
つのシルエットになったのだが、そのため優れた性能にもかかわらず数多くの非難と中傷
を浴びせられたのは周知の事実である。
『何のジョークだ!これじゃまるでアルデンヌの“パンター/M10”の逆じゃないか!』
(ワシントンポスト・アルデンヌ戦従軍経験のある記者談)を筆頭に同盟国であったイギ
リス軍兵士には『アメリカンパンター』と陰口を言われ、仮想敵であるソ連には『ゲルマ
ンスキー』とコードネームを付けられ、あげくの果て『アメリカ帝国主義はナチズムと同
一である事を自ら証明した。』(プラウダ・1950年1月社説)とまで酷評される始末であった。
 
 しかし朝鮮戦争の中盤からM26パーシングやM46パットンと共に投入されたM28ジョン
ストンは、国連軍戦車中最大口径の100mm砲(独88mm砲の拡大版)の威力により共産軍の
主力であるT34/85をいとも簡単に撃破し、わずか数量だけ参戦したライバルJS-3との直
接対決をも制したのである。そして劣勢だった国連軍の大反撃に貢献した。
 しかも不評だった世論とは裏腹に、現場の戦車兵達には大歓迎されていたのである。何
故なら彼らの大半が第二次大戦でシャーマンに搭乗しタイガーやパンターに苦戦した経験
を持ち『一度はあっちに乗ってみたい。』と思っていたからであった。
 
 M28ジョンストンはコスト高のため総計で850両の生産に留まったが、西ベルリンや
韓国の最前線に配備され東側との タンクギャップを埋める役目を果たした。そしてM48の
配備と共に全て退役したが、この戦車が最も脚光を浴びたのはこの後で、そのパンターに
そっくりなシルエットから第2次大戦を扱った戦争映画に引っ張りだことなったのである。
足回りさえ気にしなければ、ほんのチョットの改造でパンターはもとより砲塔の形状をか
えればTigerUにするのも容易だったためだ。M26は2018年の今日でも今だスクリーン上で
現役である。
 
                ―主な出演映画―
『バルジ大作戦』『パリは燃えているか』『パットン大戦車軍団』『遠すぎた橋』『レマ
ゲン鉄橋』『プライベートライアン』『ヨーロッパの解放』(おい!…朝鮮戦争での捕獲
車両との説有り)
 
 *M28要目
全長:   8.98m 全幅:    3.60m 全高:    2.90m 全備重量: 52.05t
乗員:   5名
エンジン: コンチネンタルAV-1790-5A 4ストロークV型12気筒空冷ガソリン
最大出力: 810hp/2,800rpm
最大速度: 45km/h 航続距離: 120km
武装:   58.4口径100mm戦車砲T18E1×1 (60発)
      12.7mm重機関銃M2×1 (550発)
      7.62mm機関銃M1919A4×2 (5,000発)
 

■CG合成部門エントリー

■作・無限軌道之進
 何故、あれほど優れたドイツの戦車技術がロケットやジェット機のように戦勝国に受け
継がれなかったのか!?もしそうなっていたらと仮定して製作しました。
 
■使用キット タミヤ1/35…パンターG、M26、M60A1