幻の大東亜決戦兵器
 昭和20年3月3日、帝国海軍は戦局の一挙打開を狙うべく遂に大東亜決戦兵器を
投入するに至った。風雲急を告げる戦局にあって、乗鞍の秘密兵器工場から南方の孤
島に実験施設を移した日本の頭脳敷島博士らは、海軍の要請で新たに電波制御による
潜水ロボット兵器の研究開発を進めていたのだ。
 様々な困難を乗り越え遂に完成したロボットはその開発コードから『潜鉄人28号』
と命名され、目前に迫りくる本土決戦のため一路呉へと向かうこととなった。
 しかし緊急を要するその輸送は困難を極め、検討の結果3機の弐式大艇が用意され、
火星22型離昇出力1,850馬力を12基、計22,200馬力をもってして潜鉄人
を牽引するという途方も無い策が講ぜられるに至った。そしてその鉄人の遠隔操縦は
随伴する零式三座水偵察によって行われ、操縦担当には海軍搭乗員の至宝、照須田中
尉が任ぜられた。
 斯くして秘密裏に輸送作戦は開始されたのだった、がしかし、まもなく敵機動部隊
の電波探知機に捕捉されるに至り、3月4日未明、150機からなる敵戦爆艦載機の
集中攻撃を浴び、同6時40分頃、フィリピン南方沖合いに3機の大艇もろとも海底
深く没っしたのだった。
 海軍の期待を一身に集めた『潜鉄人28号』であったが、何ら活躍することなく潰
えた訳だが、陸軍によって開発され乗鞍に残された姉妹機『鉄人28号』の方は、戦
後発見され、少年探偵金田正太郎によって日本の平和のため活躍した事は周知の事実
であろう。

■CG合成部門
■使用キット
 1/72弐式大艇(長谷川)・1/48零式三座水偵(マルサン)・1/700戦艦山城(大滝)
 1/1200戦艦大和(ビッグワンガム)・鉄人28号(今井科学)
■企画製作/照須田中尉